ランドセルは誰が買う?父方・母方の祖父母も気になる問題に答えます
目次
- 1ランドセルは祖父母が買うケースが多い
- 1-1ランドセルは父方・母方の祖父母どちらが買うもの?
- 1-2ランドセルを孫に贈る祖父母が多い理由
- 2年長さんまでに誰が買うか決めておく
- 2-1毎年ラン活が早まっていることも祖父母に伝えておこう
- 3両家の祖父母が購入希望した時の対処法
- 3-1ほぼ同額の学習机などをどちらかに購入してもらう
- 3-2双方に購入資金を出してもらい両親が購入する
- 4ランドセルを買ってもらうときの注意点
- 4-1まずは子どもの意見を尊重してもらう
- 4-2両親がリサーチして決めたものを購入してもらうと失敗がない
- 4-3サプライズは有難いけれどトラブルになることも
- 4-4祖父母が遠方なら代わりに近場で購入する
- 5誰が買ってもランドセルは素敵な贈り物
お子さんの入学準備でとくに高額になるのは、ランドセルでしょう。
最近では、ランドセルの購入を祖父母にお願いするというご家庭も増えているようです。
そもそも、ランドセルはだれが買うべきなのか、祖父母が買う場合、父方と母方どちらにお願いするべきなのか、「ランドセル誰が買う?」問題の答えをくわしく紐解いていきますよ。
ランドセルを買ってもらうときの注意点も紹介していくので、ぜひチェックしてください。
アーティファクトではご家族でランドセルを見て、ご購入いただけるショールーム・出張展示会も開催しておりますので、合わせてご覧ください。
ランドセルは祖父母が買うケースが多い
お子さんが小学校に入学する際には、制服や学用品、ランドセルに学習机などさまざまなものを用意しなくてはいけません。
とくにランドセルは良いものを選んであげたいという親御さんが増え、長い時間をかけて製品を選ぶ「ラン活」に力を入れている家庭も少なくありません。
ランドセルは相場が年々上昇中で、2023年に小学校へ入学するお子さまの平均購入価格は58,524円でしたが、もっとも購入した人が多い価格帯は65,000円以上でした。
引用:ランドセル工業会
基本的には、ランドセルをはじめとしたお子さんの入学準備品は保護者である親御さんが購入するものですが、最新の傾向として祖父母に買っていただく家庭が半数以上というデータもありますよ。
引用:ランドセル工業会
ランドセル工業会が2023年度入学者を対象に行った調査によると、ランドセルの購入者が父方と母方の祖父母という家庭は合計で54.8%でした。
親御さんが購入したという家庭は42.1%なので、2人に1人以上の新入学児童が祖父母にランドセルを買ってもらっているとわかります。
常設のショールームや展示会は人数制限を設けていないため、ご家族でご覧いただけますよ。
ランドセルは父方・母方の祖父母どちらが買うもの?
ランドセルを親御さんではなく、祖父母が購入する家庭が増えていますが、父方・母方のどちらに支払いをお願いすればいいのか迷う方もいらっしゃるでしょう。
どちらにお願いするべきかは特に決まりはなく、地域柄や親御さんと祖父母との関係性にもよりますが、先述のランドセル工業会の調査結果ではわずかに母方の祖父母に購入してもらったという人が多くなっています。
ランドセル選びはお子さんやママの好みも大きく反映されることが多いので、自由に自分の意見を言いやすい方に購入をお願いする傾向があるのかもしれません。
ランドセルを孫に贈る祖父母が多い理由
祖父母がランドセルを購入することが一般的になってきた理由として、主に以下が挙げられます。
- お孫さんへの入学祝いとして贈る
- 息子・娘(入学児童の親)への援助
- 孫の育児に参加するため
とくに、入学祝いの代わりにランドセルの購入代金を祖父母が援助するというケースが増えてきているようです。
お祝いとしてお金を渡してくださる場合も多いですが、6年間毎日小学校で使うランドセルをプレゼントするというのもお孫さんへの愛情が形となって残るので選ばれる理由になっています。
また、お孫さんの子育てに参加する機会が少ない祖父母も、ランドセルの購入という一大イベントを親御さんと一緒に行えるとあって、喜んで費用を負担してくださるというケースもあるようです。
年長さんまでに誰が買うか決めておく
ランドセルはもちろん小学校に入学する4月までに用意しておかなくてはいけませんが、実際に購入する時期はいつなのでしょうか。
実は年々ランドセルの購入時期は早まってきており、できれば小学校入学の1年前である年長さんの4月~8月頃までに予約を済ませておくのがオススメです。
なぜなら、人気のモデルや色は例年、夏頃から完売したり予約を終了したりしてしまうからです。
アーティファクトは工場の生産体制などを整えており、基本的には売り切れがでないようになっています。万が一数量が少なくなってきた場合は、各商品ページにてお知らせいたします。
【オススメのラン活スケジュール】
- [年中さんの夏~12月頃]気になるメーカーのチェックやカタログ請求
- [年中さんの1月~3月頃]購入したいランドセルの候補を絞る
- [年長さんの4月頃~6月頃]ランドセル展示会などで実物を確かめる
- [年長さんの4月頃~8月頃]ランドセルの予約・購入をする
実際に2022年入学予定の方がランドセルの検討を始めた時期は、年長さんになりたての4月が1番多く、2番目に多いのは年中さんの冬頃でした。
また、実際にランドセルを購入したタイミングとしては、メーカーが新作の販売を開始し、ランドセル展示会などが実施されることが多い4月~8月が最も多くなっています。
広い選択肢からランドセルを決めたい方や、こだわりのメーカーやデザイン、色がある場合は、早めに準備をして購入できるようにしておきましょう。
つまり、各メーカーの新作ランドセルの販売が始まったりランドセル展示会が行われたりする年長さんの4月頃には、どなたが購入するのか決めておくと安心ですよ。
毎年ラン活が早まっていることも祖父母に伝えておこう
「ラン活」という言葉がメジャーになり、ランドセル選びにこだわる親御さんが増えたのはここ数年のことです。
祖父母世代にとっては入学の1年前にはランドセルの購入を考えたほうがいいと知らない方や、時期が早すぎると感じる方も多いでしょう。
祖父母にランドセルを買ってあげる意思があるのにタイミングが分からず、気がついた時には親御さんが購入した後だったということもあります。
可能ならばこまめに連絡を取り、最近のランドセル事情を伝えたうえで、ランドセルはいつ頃までに購入しておくつもりであると話しておくといいですよ。
祖父母もランドセルの購入に関して切り出しやすかったりタイミングがわかりやすかったりするので、お互いに嫌な思いや混乱もなく準備を進められます。
ショールームはご予約不要でご来店いただけますので、お出かけついでにお気軽にお越しいただけますよ。
両家の祖父母が購入希望した時の対処法
父方の祖父母と母方の祖父母、双方からランドセルを購入したい旨申し出があった際、どちらを選ぶかは親御さんにとって難しい問題になるでしょう。
当然、お子さんが双子でない限り、ランドセルは1つで十分ですし、どちらかにお断りをしなくてはいけません。
父方・母方の祖父母からランドセルの購入を望まれた場合に対処する方法もまとめましたので、どちらにも気持ちよく入学をお祝いしてもらうための参考にしてください。
- ほぼ同額の学習机などをどちらかに購入してもらう
- 双方に購入資金を出してもらい両親が購入する
絶対にしてはいけないのは、父方・母方の祖父母どちらかとだけ勝手にランドセルの購入を決めてしまうことです。
もし両方の祖父母に購入する意思があれば、すでに買ったと後から聞いた方は嫌な思いをしてしまいます。
ランドセルの購入を希望されたら、まずはしっかりと双方の心遣いにお礼を伝え、最善の案を提案しましょう。
ほぼ同額の学習机などをどちらかに購入してもらう
ランドセルは5万円~6万5千円ほどの価格帯が人気ですが、ほぼ同額で入学準備品として購入したいのが学習机です。
ランドセルの購入を父方か母方、どちらかの祖父母にお願いしたら、もう一方には学習机の購入をお願いしてみるのはいかがでしょう。
また、小学校では2021年度から「GIGAスクール構想」が本格的にスタートし、子どもたちはタブレット端末やパソコンなどで学習することが一般的になっています。
先輩ママの中には、ランドセルの代わりに子ども用のパソコンの購入をお願いしたという声もありますよ。
金額的にランドセルの購入代金と変わらないものをどちらかにお願いすることで、孫にプレゼントしたいと申し出てくださった双方の祖父母も快く引き受けられるはずです。
双方に購入資金を出してもらい両親が購入する
もし、学習机やパソコンなどランドセルと同等のものが不要なら、双方に同じ金額で購入資金を出していただき、両親と子どもで買いに行くという方法もあります。
父方と母方の祖父母に出していただく金額はそれぞれの意見を十分に聞きながら、せっかく申し出てくださった気持ちも汲んで折り合いをつけましょう。
それぞれに同じ金額を援助していただくことで、双方の祖父母が引け目などを感じることなく、お孫さんへの想いも尊重できます。
また、実際にランドセルの購入は親御さんとお子さんで行うことで、ランドセル選びも集中できるはずです。
ただし、ランドセルを購入したら「おじいちゃんおばあちゃんが買ってくれたんだよ」とお子さんにしっかりと話し、祖父母に電話や面と向かって感謝の気持ちを伝えることも忘れないでください。
ランドセルを買ってもらうときの注意点
祖父母にランドセルを購入していただく場合、以下のポイントにも注意しておくと、いざ売り場に行った時などに困りませんよ。
- まずは子どもの意見を尊重してもらう
- 両親がリサーチして決めたものを購入してもらうと失敗がない
- サプライズは有難いけれどトラブルになることも
- 祖父母が遠方なら代わりに近場で購入する
せっかく高価なランドセルを購入していただくのなら、お互いが気持ちよく贈り、贈られるように工夫も必要です。
まずは子どもの意見を尊重してもらう
ランドセル選びの基本として、実際に6年間毎日使うお子さんの意見を尊重することが重要だと理解してもらいましょう。
現在、ランドセルは色やデザインも多種多様で、祖父母世代のイメージするものとお子さんの選ぶものは異なる可能性があります。
今や男の子は黒いランドセル、女の子は赤いランドセルが当たり前という時代は終わりました。
2023年度入学児童が実際に購入したランドセルの人気色ランキングをみると、女の子は赤を抑えて1位が「紫・薄紫(スミレ・ラベンダー等)」、2位が「桃(ピンク・ローズ)」となっています。
男の子向けのランドセルはトップが「黒(ブラック)」なのは長年変わりませんが、「青(ブルー)」や「緑(グリーン)」、「こげ茶(ダークブラウン・チョコ)」)といったカラーバリエーションも人気です。
引用:ランドセル工業会
2024年度以降の新作として、シルバーやゴールドといったメタリックカラーや真っ白のランドセルもトレンドとして登場しています。
お子さんが奇抜と思われるような色やデザインを選んだ結果、一緒に行った祖父母の反対にあい、思った通りのものが購入できなかったという声も珍しくありません。
ランドセル販売員からは祖父母と購入にきた親子が好みではない色を選択することになった挙句、納得がいかずに後で交換にくるといったケースもあるという声が聞かれました。
楽しいイベントであるはずのランドセルの購入が仇となって、祖父母と親御さん、お子さんの間に亀裂が入ってしまっては元も子もありません。
まずはお子さんの意見を尊重すること、そしてカラフルなランドセルを選んだとしても今は受け入れられやすい時代だということを伝えたうえで、家族みんなで楽しくランドセルを選んでください。
両親がリサーチして決めたものを購入してもらうと失敗がない
ラン活は年中さんのうちから新作のカタログを取り寄せたり、各メーカーを比較し入念に検討したりして購入を決める方が増えています。
今どきのランドセルは見た目や色だけでなく、機能面や素材へのこだわり、背負いやすさなどチェックしたいポイントも多くあるので、調べるにも手間がかかってしまい、すべてを祖父母に任せるのは大きな負担となってしまいます。
おすすめは親御さんが各メーカーの新作やお子さんの意見を取り入れながら調べ、ある程度候補を絞るか、これが欲しい!と決定したうえで、購入はオンラインショップなどで祖父母にお任せすることです。
ただし、人気の色やモデル、受注生産のものなどは早々に売り切れてしまう可能性もあるので、購入をお願いしたいランドセルが決まったらできるだけ早く一緒に買いに行くか、オンラインショップの購入を側でサポートしながら進めるなどすると安心ですよ。
サプライズは有難いけれどトラブルになることも
お孫さんへのサプライズとして、祖父母がパパやママにも内緒でランドセルを用意してくれていたということもあるようです。
しかし、祖父母がサプライズで用意してくれているのを知らない親御さんがすでに購入してしまい、一人のお子さんにランドセルが無駄に2つもあるというケースも…。
また、祖父母がランドセルを購入するつもりで考えていた場合、相談なしで親御さんが買ってしまっていると角が立つこともありますよ。
もし、祖父母に頼るつもりはなく親御さんがランドセルを購入する予定だったとしても、その旨をお伝えしておくとトラブルを避けられます。
誰が買うにしても、ランドセルを購入する前は一度事前に祖父母へ連絡しておくことをおすすめします。
祖父母が遠方なら代わりに近場で購入する
ランドセルを購入すると申し出てくださった祖父母がお孫さんとは離れた地域にお住まいなら、遠方で買って送ってもらうより、代金を頂いて親御さんがお子さんと近場で選ぶのがおすすめです。
ランドセルはカタログやウェブでも製品を検討できますが、出来れば実際に自分の目で見てデザインや色を確かめ、お子さんに背負ってみてもらってから決めてほしいからです。
ランドセル展示会やメーカー・鞄工房のショールームでは、最新モデルなども直接手に取ってチェックできます。
色やデザインは実際に見てみるとイメージや質感が少し違うということも、十分あり得ます。
また、ランドセルは重たい荷物を入れても軽く感じる工夫があるか、スムーズに腕を通して背負えるかなどは、お子さんが直接試して確認した方が分かりやすいです。
祖父母と親御さん、お孫さんの三世代で一緒に売り場へ足を運び、実際の製品をチェックしながら選ぶのがベストですが、距離的に無理な場合はこちらで購入して動画や写真でランドセルを見てもらうのがいいでしょう。
誰が買ってもランドセルは素敵な贈り物
ランドセルの購入は親御さんよりも、祖父母がプレゼントするという世帯が増えています。
小学校入学時は購入しなくてはいけないものも多く、お金の問題は親御さんの悩みの一つですが、祖父母から援助が受けられればありがたいですよね。
ただし、誰が買うにしてランドセルは高価な上にずっと使うものなので、家族みんなが納得できるものを気持ち良く選べるよう心掛けましょう。
主役はお子さんであることや小学校入学への気持ちが高まる素敵なプレゼントであることを忘れずに、トラブルのないよう進めてくださいね。