ランドセルはクリーニングが可能!自宅でのお手入れ方法や修理が必要な場合の対処法も紹介
目次
お子さんが毎日使うランドセルには、日々の汚れが蓄積しています。
どうしても気になる汚れがついてしまったときや匂いが気になったときに、おうちでできるクリーニング方法をお教えしましょう。
また、ランドセルのクリーニングを行っているクリーニング店に出すというのも方法のひとつです。ランドセルをクリーニングに出す場合、費用や期間などはどれくらいなのかも紹介します。
お子さんのランドセルの汚れが気になっている方は、ぜひチェックしてください。
ランドセルはクリーニングにだせる!相場や注意点は?
お子さんのランドセルになかなか取れない汚れや匂いが出てきたときは、クリーニングに対応している店舗に出すことができます。
ランドセルのクリーニングに対応している店舗では、以下の汚れや気になる点を解消してくれますよ。
- 汗や皮脂汚れでついた黒ずみ
- 鉛筆などでついた汚れ
- 水分や食べこぼしの汚れ
- 消臭
- 撥水加工
- 色はげやしみ、かすれなどのリカラー
まずはお住まいの地域でランドセルのクリーニングを行っているお店がないか、探してみましょう。もしお近くにランドセル対応のクリーニング店がなければ、インターネットなどで依頼し宅配クリーニングしてくれるショップもあります。
クリーニング代金の相場
ランドセルをクリーニングに出した場合、金額はいくら程度なのか気になる方も多いでしょう。
ランドセルのクリーニング代金は店舗によって異なりますが、たとえば宅配クリーニングを請け負う「デア」というショップでは基本のクリーニングが送料込みで13,200円です。ただし、ランドセルを宅配で送ってから状態をみて追加の料金が発生することもあるようです。
また、別料金で消臭加工や撥水加工、クリーニングでは取れない汚れや油性マジックなどの落書きを目立たないように上から色を塗る「リカラー」をしてくれるお店もあります。
のちほど、家庭でできるクリーニング方法も紹介しますが、自分ではどうしようもできない場合はプロに頼むという選択肢も検討しましょう。
代替ランドセルがないのでタイミングに注意!
クリーニング店でランドセルを出した場合、およそ1か月前後作業にかかることもあります。
ランドセルのクリーニング期間中に登下校する際に使うための代替ランドセルは、クリーニング店では基本的に貸し出していません。夏休みなど、長期間ランドセルを使わないタイミングで出すといいでしょう。
また、小学校へ登校する時期にどうしてもランドセルをクリーニングに出さなくてはいけない場合は、リュックなどを代わりに使わなくてはいけません。学校側にもランドセルをクリーニングへ出していると伝えて、一時的に代替の鞄を使わせてほしい旨を話しておくと安心ですよ。
大きな傷や破損はクリーニングではなく修理対応
ランドセルをクリーニングに出すと、汗や手あかなどの汚れや匂いなどはきれいに落としてもらえます。
ただし、多くのクリーニング店では傷やベルトのちぎれ、金具の破損などは直せません。専用の金具や部品は製造したメーカーでしか用意できないこともあるので、ランドセルの修理が必要な場合は購入したところへ問い合わせましょう。
一般的な使い方をしてランドセルが壊れたり部品や装飾が取れたりした場合、「ランドセル認定証」がついた製品なら卒業までの期間は基本的に無料で直してもらえます。
【ランドセル認定証とは】
ランドセル工業会が定めた以下の規格にすべて当てはまる製品につけられる認定証です。
- すべての縫製が日本国内で行われ6年間の使用に耐え得るもの
- 日本鞄協会発行の「信頼のマーク」を縫着したもの
- 素材は皮革又は人工皮革とする
- 形状はかぶせ部が本体を覆う長さで縦型であるもの
- サイズは大マチ部分の内寸の縦(最高部)が31cm前後、幅が23cm前後であること
汚れではなく修理が必要だと感じた際は、製造元のメーカーや工房で直せるか聞いてみましょう。
【汚れ別】おうちでできるランドセルのクリーニング
ランドセルはクリーニングへ出せますが、手元に戻るまで1か月ほど期間がかかり、クリーニング費用も10,000円以上と高額です。
まずはおうちでクリーニングができないか、試してみましょう。簡単にできるお手入れ方法を、汚れ別に以下のとおり紹介しますので参考にしてください。
自宅でできる方法を試して、それでも汚れが落ちないようならクリーニング店を利用することも検討しましょう。
【汗などの汚れ】柔らかい布で拭く
ランドセルの内側や背あて部分が汗や皮脂で黒ずんだり汚れたりしたら、柔らかい布で優しく拭いてみましょう。お子さんの古くなった肌着など綿製のものを使うと望ましいです。
また、牛革やコードバンといった天然皮革は水分に弱いですが、人工皮革であるクラリーノ製のランドセルは水拭きや中性洗剤を使ったお手入れができます。
クラリーノのランドセルを中性洗剤でクリーニングする手順を、ご紹介しましょう。
- .中性洗剤を薄めた水に浸して優しく拭く
- 真水に浸して洗剤が残らないように拭く
- 水分が残らないようにから拭きする
ポイントは中性洗剤を含んだ水で水拭きしたあとにしっかり真水で水拭きをして洗剤を取り、さらに乾いた布で水分を拭き取ることです。
洗剤や水分が残ってしまうとせっかく汚れは取れても、シミや生地の傷みが新たにできてしまう可能性もあるので最後まで丁寧にお手入れしてあげてください。
【文房具の汚れ】きれいな消しゴムでこする
お子さんが自分から落書きをしなくても、筆箱がランドセルの中で開いてしまい鉛筆やボールペンが内側やかぶせの裏側についてしまうこともあります。
文房具の汚れは鉛筆ならきれいな消しゴムで優しくこすれば取れますし、ボールペンや油性ペンはボールペンも消せる消しゴムやメラミンスポンジを使ってこすると薄くなったり取れたりする可能性もあります。
ただし、ボールペン用の消しゴムやメラミンスポンジはこすった勢いで生地そのものも削ってしまう場合があるので、くれぐれも力を入れ過ぎず優しく行ってください。
【天然皮革のひび割れ】革用のクリームを塗る
牛革やコードバンのランドセルは雨などで水濡れしたり、日光に長時間さらされたりすると、表面が乾燥してひび割れてくることがあります。
天然皮革のランドセルがひび割れしてきたときは、革製品専用のオイルやクリームを柔らかい布で薄く塗りこんでみましょう。革の性質上、油分を含んで柔らかくなるのでひび割れした部分が目立ちにくくなりますよ。
また、ひび割れの予防としても1、2か月に1度の頻度で保革クリームなどをかぶせなどに薄く塗りこんでおくといいでしょう。
ただし、牛革やコードバンのランドセルも製品によっては、革専用のオイルやクリームだったとしても使うと防水効果が薄れたりシミになったりするものもあります。必ずランドセルの取扱説明書をよく読み、お手入れ方法を確認したうえで使用しましょう。
【気になる匂い】重曹を入れておく
長くランドセルを使っていると、内部の匂いが気になってくる場合もあります。
香料や化学物質が含まれた消臭スプレーは生地が変色したり傷んだりする原因にもなるのでおすすめできませんが、重曹なら安心してお使いいただけます。
重曹は嫌な匂いを吸着してくれる効果があるので、以下の手順で試してみましょう。
- ランドセルの内側を固く絞った布で水拭きする
- ランドセルの内側に水分が残らないよう乾拭きする
- 重曹(1/4カップ)をガーゼなどの布にくるむ
- 一晩放置して重曹を取り出す
まず先にランドセルの内側を水拭き→乾拭きで、匂いの原因となっていた給食袋の食べこぼしや体操袋からついた汗などの汚れを取り除きます。汚れの原因がランドセルについたままだと、すぐにまた匂いがついてしまうので面倒でもやっておきましょう。
重曹はビニール袋など密閉した容器ではなく、ガーゼやハンカチなど通気性のある布でくるみます。重曹がランドセルの中にこぼれてしまわないように、布の端はしっかり縛ってください。
重曹をランドセルに入れたまま一晩置いておけば、翌朝には匂いが改善されているはずです。取り出した重曹入りの布は通常のお洗濯でも洗浄力アップや消臭効果が期待できるので、そのまま他の洗濯物と一緒に洗ってしまいましょう。
布の中で重曹が固まってしまわないように、洗濯機の中で縛っていた部分は解いておいてください。
ランドセルは汚れにくいクラリーノがおすすめ
ランドセルは素材によって、クリーニングの方法が異なります。汚れの付きにくさやお手入れのしやすさを考えると、クラリーノがおすすめですよ。
【クラリーノのメリット】
- 耐水性が高いので水拭きができる
- しつこい汚れには中性洗剤も使用可能
- 耐傷性が高いのでキズがつきにくい
クラリーノは表面を耐水性のあるウレタン樹脂でコーティングしているので、汚れがついても少し濡らした布でさっと拭き取れます。また、水拭きでも取れない汚れには薄めた中性洗剤も使えるので自宅でもクリーニングしやすいですよ。
もし、かぶせ部分などに傷がついてしまうとクリーニング店に出しても綺麗にならない可能性もありますが、クラリーノは傷やダメージにも強いので安心です。
アーティファクトは全モデルにクラリーノを使用!
アーティファクトではすべての製品に、高品質のクラリーノを使用しています。
アーティファクトがクラリーノを全ラインナップに採用する理由は、高級感のある風合いや質感はもちろん、丈夫でお手入れが簡単だからです。
クラリーノは強い日差しや日々の使用による摩擦や屈曲にも耐えうるので、お子さまは6年間ランドセルを美しい状態で背負い続けられます。また、アーティファクトが大切にする「芸術品」のようなデザインをクラリーノの光沢やしなやかさが表現してくれます。
万が一、クリーニングでは直せない部品の修理などが必要になっても、アーティファクトのランドセルは6年間の保証がついているので安心です。一般的な使い方で金具が取れたりベルト部分などに不具合が起きたりしたら無料でお直しいたしますので、お気軽にお問い合わせください。ランドセルの修理中は代替のランドセルも、無料でお送りいたします。
これからのランドセルは美しさやデザインにも妥協せず、自宅クリーニングでも十分お手入れできるか、修理になった場合は保証があるかも重視して選びましょう。